上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
森です

モロッコで突然膨れ上がった太ももの腫瘍。

マラケシュの病院で切除手術を受けました。

前回は手術を受けるまでの様子を書きましたが
今回は、手術の当日の様子をお届けします。

今回は一部グロテスクな画像(それは私の腫瘍)があるので

見たくない人は今すぐウィンドウを閉じてください。




さて
前日の受信から一日あけた
3月9日の朝7時
手術を受けるために
「Clinic international de Marrakech」へ向かいます。
P1160002_800.jpg

P1160001_800.jpg

受付で名前を言い
病室に通されます。
ごく普通の清潔な病室ですが
モロッコでこの設備のレベルはかなり
高いと思われます。
P1160008_800.jpg
しかし設備は立派でも
なかの組織はいまいち。

私がどういった患者で、どんな症状で、
何をしにきているか
それが各部署に行き渡っていなく
(カルテなどでの必要事項伝達がない)
この病室で再び一から、
私の病状説明をしなけえばなりませんでした。


それから
手術の予定やどういった手術をするのか
具体的な説明はなにもされないまま、
2時間ほどベッドに放置。
「手術は何時ころ?」
「どんな風に手術するの?」
と訊いても
「さあ」
という返事だけ。

そしてに2時間後
不意に、手術用の服に着替えるように言われ
ストレッチャーに乗せられ手術室へ。

手術室に入って10分ほど放置。

医師が入ってきて
おもむろに準備を進めだす。

しかしまだ手術の説明はない。

医師たちは
「ジャパーーン!」
「ウェルカム・トゥ・モロッコ!」
とフレンドリーで陽気だ。

そんなことよりもっと必要な情報を教えろ

と思いつつベッドで待っても、手術の説明がない。

腕に管が刺しこまれた
「これなに?」と訊いて初めて
「これ抗生物質。あ、そうだ。なんかアレルギー持ってる?」
と答えてくる具合である。

親指に心拍系をつけ、右手に血圧の器械をつける。

手術室に自分の心音のリズムが流れる。

執刀医はもくもくと準備をすすめる。
すべての器具はその都度パッケージからだしているようなので
その点は安心だと思う。

テーブルにナイフなどの器具一式がそろった。

いよいよ手術に取り掛かる
ような気配を感じたのでたまらず
「ちょっと待って、今日どんな風に手術をするのか教えてくれ」
と質問した。

「よし、説明しよう」
執刀医はペンを持ってきて
図解入りで説明をはじめる。
ホワイトボードは私の太ももである。
P1160027_800.jpg
「これ腫瘍ね?これを表面の皮膚ごと、取り除くから」
てな感じで説明終了。

執刀部分をヨード系の液体で
じゃぶじゃぶと消毒して、
数枚の紙のようなものを貼って隔離して
麻酔を打つ。

合計4箇所ほど、プスプスプス。。。

そして執刀医はおもむろにナイフを入れたが

え――と、

ナイフが肌を切り裂く感覚と痛みをしっかり感じます。
スススっと、ナイフが肉を切り入ってきて、
熱いような鋭いようなジリジリッと焦げるような

激しくいや~な感じの痛みです。

「ちょっとまった!」と挙手。
「なに?」と医師。
痛いよ!

「え、痛い?]
!痛い!
「ああ、麻酔が足りないかな」
医者はそう言うと、
続けて二箇所の麻酔を追加。

そしてすぐまた執刀

しかしまだナイフが入ってくるあの痛みを感じる。
「ストップ!まだ痛いよ!」
「うーん。じゃあしばらく待とう」
ということで数分そのまま待つ。

医師とその助手は二人、手持ち無沙汰に天をあおぐ。
助手の手にある脱脂綿はすでに血で重たくなっている。

部屋の隅にいた女性助手の携帯電話が鳴り、
「アロー」と、
笑って挨拶を交わしながら彼女は部屋からでていった。

執刀再開。
もうメスが入るあの嫌な痛みは味わいたくないので
かなり怯えたが
今回は痛みはない。

麻酔が効いたようだ。万歳。

医師は皮膚にメスを入れ、
腫瘍をハサミででつまみ
そしてまたメスを入れ
ハサミで今度は切ったりして、
そういったことを繰り返すこと
5分ほどして、
医師が腫瘍を切り離した。

ハサミにつままれて見せられたそれは、
表面に出ていた球状の部分に加え下部に
同程度の大きさの白い根の塊がついている。

「これが腫瘍のルーツ(根)ね」
と医師は言った。

その根の部分がけっこう大きい。

単純に肌から飛び出ている腫瘍部分だけチョキッ♪
やればいいという訳じゃなかったようだ。

腫瘍を見てそう理解した。
というか、最初からそれは説明しといてくれ。

そのあと医師が、レーザーみたいなもので
内部の肉を焼きだす。
残った腫瘍を焼いているのか?
よくわからんが、私の大腿部から煙がたつ。

そのあとは縫合。

黒い糸で内部を縫う。
10針くらいはいったようだ。
そして表皮の部分は白い糸で縫う。
こちらは5針くらいだろうか。

どちらも溶解性の糸を使っていて
黒い糸はゆっくりと
白い糸は早急に
体内に溶けて消えるそうな。

以上で手術は終わり
病室へ運ばれる。

それで病室で1時間ほど休む。


切除した腫瘍は私の枕元に置かれた。
心憎いサービスだ。
P1160018_800.jpg
切り取った腫瘍、
もっとよく見せるとこちら。
P1160012_800.jpg
下になっているのが表にでていた腫瘍。
中ほどに周囲の皮膚があり
上になっている白い肉塊が腫瘍の根です。

外にでた腫瘍は、膨れあがった当初と比べると
しぼんどる。

1時間半後
主治医が来て薬の処方

このドクター
医師は急がしそうで一刻も早く去りたがってる
様子が見え見えである


術後のケアなどの説明が一切なかったので
去りたがる彼をひきとめて説明を求める。

最低限必要な事項を聞いて彼を解放。

そして支払いの段になるが
なぜか私のカードがはじかれたので
仕方なくホテルまで別のカードを取りにいく。

ついでに私の腫瘍がラボラトリーに
運ばれるというから、それにも着いていく
ことになる。
P1160036_800.jpg
カブのようなバイクの荷台に乗せられマラケシュの新市街へ。
手術後すぐに、
ノーヘルでバイクの鉄の荷台に乗せられて
20分ほど走るのが
手術後の正しい行動かどうかは激しくが疑問だ。


振動で傷口が開かないか心配でもある。

ラボラトリー到着
P1160028_800.jpg
この地下研究所で
私の腫瘍が検査されるのである。

私は夢想する

私の細胞から予想外に
不治の病の特効薬とか
老化をとめる細胞とか

そんなものが発見されるかもしれない。
もしくは発見されないかもしれない。
P1160032_800.jpg
検査結果は月曜日とのこと。


病院に戻って支払いを済ませる。
料金はしめて4500Dh(約4500円)なり。

手術と思えば安いのか、それとも高いのか。
よくわからん。

後日、病院が
クレジットカードから誤って金を引き落として
それを入金しなおした形跡があった。

最後まで油断できない。


病院に併設された薬局で薬とケア用品を買い
歩いて40分かけてホテルに戻る。

ホテルに戻ったとき薬一式を薬局に忘れたことに気づく。

天を仰ぐ

片道100dh!というぼったくりタクシーたちの
中からようやく20DHのタクシーをみつけ
病院に戻って忘れた薬をとる。

ホテルに戻る

傷口がしくしくと痛みはじめたので
痛み止めを飲もうとするが

ここで「?」

一日三回、
十日分として一箱処方された痛み止めの薬だが
一箱に10粒しか入っていない。

これはどういうことだろう
いったいどんなトンチが必要なのか・・・
説明書を見てもフランス語だけでまるでわからん。

考えること数分、

ぽくぽくぼく、、、ちーん♪

一粒をハンマーで砕いて
三回に分けて飲もう。

そんなごく単純な解決法に至った。

(だがその後調べてみると、
この薬は一回一錠、
一日三回の服用であるということが判明)

どうりで痛みが収まらないはずである。

つまり処方された薬が最初から
10日分に足りなかったわけだ


いちいち油断できない。

以上
そんなこんなの、マラケシュでの手術でした。

しかしまさかモロッコで
人生初の手術をするとは思いませんでした。

旅(あるいは人生)は何がおこるかわかりませんね。

さて
いまはマラケシュの宿で静養しています。

このところよくないことが続きすぎです。
これを乗り越えて早く西アフリカに向かわないと

雨季が始まって道が断絶してしまう

では
今回はこれで。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。