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森です

飛行機でインドの首都デリーから
ヨルダンの首都アンマンに着いてからそのあとは

ひたすら陸路で移動をしています。

アラブ諸国で陸路移動の主役は
「セルビス」です

「セルビス」

言葉の印象は
「レクサス」みたいになんとなく高級な響きが
ありますが

実態はただの乗合タクシーです
だいたい白いハイエースです
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セルビスは個人経営の乗り合いバスで
中東だけじゃなく、
世界のいろんな国にあります

公共の交通機関が
バス会社とか鉄道とか
マス・トランスポーテーションが
まだ発達していない地域は
このセルビスが大活躍します


中東では大型の路線バスもありますが
慣れればセルビスのほうが便利だったりします

町と町とのあいだでは
路線バスがなく
このセルビスしか走っていない
という場合もありますので
セルビスは必ず乗りこなさなければ
いけない乗り物なのです

セルビスは、町中のセルビス乗り場から乗るのが
もっとも簡単です

ただどこ行きのセルビスが、どこから出発するか
まずその情報を集める必要がありますが。

それと、セルビスはタクシーのように流してもいます
窓から大声で行き先を叫び
客が手をあげれば止まって乗せます

走っていくセルビスに瞬時に反応して
行く先を把握して手をあげて止めて
値段の確認をして乗り込むか決める

この月面宙返りのような行為ができたら
あなたも一人前のセルビサー(セルビス使いのこと)です


しかしこのセルビスは
地元の人にとっては本当に重要な乗り物です

郊外への鉄道網や路線バスが発達していないので
都市の外に暮らす人々の生活の足は
まちがいなくこのセルビスとなります
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なんせ、町をでればすぐにこんな景色になるんです
徒歩やロバ移動とかじゃ無理な話です
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乗せれるだけ乗せるので
車内はいつも満員です

さてこのセルビスは
乗り合いタクシーなので
定刻出発ではなく、
ある程度の人数が集まってからの出発になります。
日本の都市生活者のように
一分一秒をあらそっている人はいないので
それでも問題はないわけです。
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八尾グランドホテル!
セルビスのなかには
こういった再利用車もある

地元の人はだいたい
「目的地につければいい」というスタンスでいます
旅をしていると、そのペースに慣れてくるので
なかなか出発しなくても、それほどイライラもしません

日本では、過疎地において路線バスが撤退して
移動の足に困っているケースがありますが

そういう場所にはこのセルビス制度を導入すればいいと思います
定年退職した老人や、区の職員でもいいですから
営業免許の規制もゆるくすれば
あるいは、年金をもらいながらでも
セルビスに限っては営業できるようにすれば

ドライバーには事欠かないと思うんですが
さてどうでしょうね


さて一方で
町中の路線バスですが
これを使いこなすのはなかなか難しいですね
日本でも、知らない町でバスを使って移動となると
けっこうめんどくさそうですよね
路線図みたり、乗り場を探して行き先やバスの番号を確かめたり

それと同じ状況を、アラブ語の環境でやれというのですから
やる前からくじけます
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こんなバスが通っても
「これどこ行き?どっから乗るの?」
と、まったくわからないわけです。
超ハイレベルなイントロクイズを出されてるようなもんです。

行き先が読めない場合はたくさんあります
数字くらいなら読めるようになったんですけどね
ただし、路線バスはとても安いから
かなり魅力的です
たとえばシリアでは
30分くらい乗って5シリアポンド=10円!
というった嬉しい価格ですから
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シリアのバス。乗車時に切符を買い、この機械に切符を差し込みパンチする。
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そして次は
自由旅行のビッグ・イベント
国境越えを紹介します

今回はシリアからトルコにはいる国境越えを

疑似体験してみましょう

まずは
シリアのホムスという町から
「次はトルコへ行こう」
とそう考えます。

ではどうやってトルコに行けばいいか
その方法を、町角のセルビス乗り場の
運転手や、ケバブ屋の兄ちゃんたちに聞いてまわります
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ついでにケバブも食べます。
アラブの男たちは、みんな人懐こくて親切です。
トルコへの行き方を聞けば、みんな一生懸命に考えてくれます。

ところで、
中東のケバブはおいしいですね
福岡弁風にいえば、バリうまです

日本だと、ケバブはトルコ的食べ物とみなされてますが
アラブ圏全体で食べられてます
中東のほうが味はずっと上だと思いました。

さて、聞き込みをした結果
トルコへに行くにはまず、
シリア・トルコの国境に近い町・アレッポに行き
そこで国際バスに乗り換えてトルコにはいる
という方法がメジャーだということがわかりました

そうなると次は、
その国境近くの町・アレッポにどうやって行くか
その方法を調べます

すると、アレッポまでのバスが発着するのは
「ガラージュ」という場所だというのを知る
このガラージュというのは、どうやら大きなバスターミナルのことらしい

つまり、アレッポ行きのバスが出ているガラージュまで行けば
あとは乗りついでトルコまで行ける
と、そんな算段がつきました。
旅のこういうところは
ロールプレイングゲームそのものです

さて、教会で冒険の書にセーブをしてから
一夜明けて
朝の8時30分

バックパックを背負って宿をでて
ガラージュに行く方法を探します

ちょうど道端に路線バスが止まっていたから
運転手に質問してみます
「このバス、ガラージュに行く?」
運転手は立派なひげをたくわえたアラブ男。
「ああ。ガラージュ。ガラージュ」
運転手は英語がわからないらしいが
ガラージュと言ったらうなづくので
これはガラージュ行きだと判断して乗車します。

そして15分、
ちゃんとガラージュにつきました。
ただ、そのガラージュからアレッポ行きは出てない
そうです。

アレッポ行きは別のガラージュだと教えてもらい、
また路線バスに。
そこから30分。
たどり着いた別のガラージュで、ようやく
アレッポ行きのバスチケットが買えました。
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発車時刻は午前10時。

朝食代わりにケバブサンド(140円くらい、でかい)を食べて

定時の10分過ぎに出発。
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2時間半でアレッポに到着。

到着したアレッポのガラージュで

今度はトルコ行きのバスを探します。
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トルコ行きのバスは数社出ていて、ほとんど午前便でしたが、
1社だけ15時の便がある会社がありました。
チケット250シリアポンド(約500円)を購入。
15時までの2時間、食事をして町を見て時間をつぶし、
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いよいよトルコへ

国境で出国税に550シリアポンド(約1100円)!!を支払い

トルコ国境では
3か月有効のマルチビザを即時発行。無料です
18時30分に、トルコの町アンタキヤのバスターミナルへ到着しました。
アレッポからの所要時間は3時間半です。
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トルコに入ると、設備が一気に近代的になります。

さて、
トルコではバスステーションのことはオトビスと呼びます。
ガラージュという言葉とはもうお別れになります。

さて、
当初はこのアンタキヤで一泊するつもりで行動してましたが、
このアンタキヤ、工業都市で見所が少ないらしく
さらに、このオトビスから町の中心部までは
けっこう距離があり

そして時刻は午後6時30分になろうとする今から、
町へ出てホテルを探すのもめんどうだなと思ったので

このままギリシア方面へ
地中海沿いに行ける所まで行くことにしました

ずらりと並ぶバス会社のカウンターで
適当な夜行バスを探してまわります

すると19時発のアンタルヤ行きがありました(3000円也)

アンタルヤには、
明日の朝に到着するというので、
理想的。

発車まであと10分、いそいでチケットを買ってバスに乗り込みます

発車すると、
いきなりミネラルウォーターのサービスが。
正直びっくりした

このところずっと、ノーサービスが当たり前だったので。

この後もお茶やら、お菓子やら、アイスやら
サービス専用のスタッフ
いろいろ配ってくれる。

トルコの長距離バスはどこでもこのサービスがあるみたいで
ありがとうございます。

バスのほうも、大きくて清潔で立派なバスです。

アンタキヤのオトビスを快調に走りだし、
とはいかず、
信号待ちの度にエンストを起こします

大丈夫かいなと思っていたら、

5分後、

静かに修理工場へ入庫

乗客には一切の説明もなく、修理が始まりました
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乗客はといえば
「あ、修理するんだ」
ぐらいの感じで、そぞろにバスを降りて
時間をつぶし始めます

どこの国も、これくらい呑気なのが現実です

日本はサービスが過剰すぎるきらいがありますね

だから、少しでもサービスが足りないとイライラする

はじめからサービスを期待してなければ
トラブルや不具合があったときも、
ストレスもたまりにくいのだと

そんなことを学んだ次第です


さて30分後、
修理が終わり、やはりなんの説明もなく出発

今度はエンストを起こすこともなく、
バスはアンタルヤへ向けて走ります

ところで、到着は明日の朝って言ってたけど
正確には何時に到着なんだろ

そう思い。、
バススタッフに、アンタルヤにいつ到着するかきいてみる。

「10:30ですよ」とスタッフは丁寧に紙に書いて教えてくれます

「テシェッキュル(ありがとう)」と私も笑顔で返事をします。
なるほど、10時30分ね。

・・・10時30分??

なんと所要15時間半です。

この旅の最長乗車時間をあっさり更新しました。

しかも、前回の最長距離・ベトナムでの14時間はスリーピングバスといって
座席がほとんどフラットになる寝台のようなもので
かなり快適でした。

しかし今回は、座席が硬く、リクライニングも浅くしか傾かないタイプのバスです
しかもとなりに、マッチョな男が座り、終始肩が触れる

「・・眠れるかなあ」

と、ガラス窓に映る自分の姿に向かってつぶやきます。

けっきょく、断続的に寝て、となりのマッチョの熱気で寝汗を誘発され

苦行のような15時間半が終わり、
バスは無事アンタルヤに到着しました

首や腰がガチガチに凝ってます。

ホムスを出発した時間から数えて26時間
移動だけの1日でした

しかしここアンタルヤは
トルコでも名だたるリゾート都市
地中海を見つつ、二日ばかりのんびり休息して
体力を回復させる予定です

では
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