上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
森です。

2012年5月に
私は区切りの101ヶ国目に入国しました。
そのスワジランド王国の国境においての、
喜劇的な盗難事件の顛末をお届けします。

今回はその二回目、南アフリカ共和国から
スワジランド王国へ向かいます。

思えば盗難事件の種は、この段階から蒔かれていました。

さて南アフリカ共和国の首都プレトリアから
スワジランド王国へ行く方法ですが、
こういったマイナーなルートはガイドブックに載っていないので、
現地で調べなければいけません。
_MG_2013_800.jpg
プレトリア中心部。

スワジランドへはヨハネスブルクから乗り合いバスに乗るのが一般的なようです。
誰に尋ねても
「スワジランド?ヨハネスブルクから行きなよ」
と応えます。

「でもヨハネスブルクからは行きたくないんだよ」と私。
「なんで?」
「あそこめっちゃ危ないやろ」
「いやいや、大丈夫だよ」
みんな軽くそう答えます。
でも経験上、彼らの「大丈夫」はまるで信用できません
「じゃあヨハネスブルクって、強盗少ないの?」
「すげえたくさんあるよー」と、陽気に断言します。
やはり極悪盗賊跋扈都市ヨハネスブルクは避けて通りたい。

聞き込みをしまくった結果、
プレトリアからもスワジランド王国行きがあるという情報を得ました。

「うーん、確かBload Mallの裏のタクシーランクから出てたと思うなあ」
「えっ、Blood Mall(血のモール)?
私には南アフリカに対する治安の不安がまだあるらしく
勝手にそんな誤変換をします。
「違う違う(笑)Bload mall(ブロードモール)だよ」

ブロードモール。
中野ブロードウェイみたいなものだったらいいんですが。

ブロードモールへ向かいます。
中心部からだと徒歩で20分くらいでしょうか。
途中に道を聞いた人たちもみんな明るく親切で
プレトリアは治安が良いと感じました。
(それで少し油断したのかもしれません)
P1180100_800.jpg

結局、ブロードモールはごく普通の小さな商業ビルで
乗り合いバス乗り場は、そのブロードモールの裏にありました。
現地では「タクシーランプ」と呼ばれています。
P1180101_800.jpg

ここでタクシーと呼ばれるのが、大型のバンの乗り合いバスです。
22人乗りくらいだったでしょうか。
スワジランド王国行きもちゃんと待機していました。

そしてこの乗り合いバスに定刻はありません。
「満員になったら出発」というシステムです。
P1180103_800.jpg

途上国ではこの「満員で出発システム」が普通です。

というのも、
途上国では公共の交通機関は組織化されずに、多くが個人運営です。
ですから、
会社として組織されている場合は、赤字路線を黒字路線で補えますが、
個人でやってる場合はそれができません。
空席は即損失となるので、どうしても満席になってからの出発となります。

不便といえば不便ですが、そのルートがないよりはマシです。
そしてその不便にも旅をしていると慣れるものです。

私がタクシーランプに着いたのは午後2時ころ。
乗客はまだ私だけでした。
バックパックを置いて待ちます。
P1180102_800.jpg
このバスの目的地はスワジランド王国のマンジーニです。
中央に位置する商業的な中心の町で
この町のほかに大きな町は、首都のムハバネしかありません。
本当に小さな国なのです。

このタクシーランクからマンジーニ行きが
毎日午前と午後の合計2便でているようでした。

ターミナルはたくさんのバスが集っていて
行く人、来る人、待つ人の姿があります。
売店も食堂もあり、物売りもたくさん声をかけてきます。
P1180108_800.jpg

ランチをとりました。
羊肉の煮込みとバップです。
P1180105_800.jpg
バップはトウモロコシを挽いて練って固めて蒸したもので
南アフリカ共和国の主食のひとつです。
バップ自体はわずかな甘みがあるくらいで、それほどおいしくありません。
ソースとともにいただくと、お腹はいっぱいにできます。

羊肉のソースは臭みもなく、塩気が少なく健康的です。

さて食事を終えて、乗客が集まるまで
完全に無為の時間が始まりました。
この宙ぶらりんの時間は、旅ならではの快感です。

毎日忙しくしている人は、この何もない時間を求めて
旅行に出るのかもしれません。

「何もないことが足りない」
なんだか禅問答みたいですね。

自由に旅をしているとたまに、
何かに追い立てられていたいと思うことがあります。

どうやら「全くなにもしなくていよい」ということがすなわち、
心の平穏をもたらす。そういうことでもないらしいです。
大事なのはバランスなんでしょうね。

ときどき客がやってきて
バスの前に座っている私に
このバスがスワジランド行きかどうか尋ねます。
「そうだよ」と私は応えます。

そうやって数人がバスに乗り込みます。
それでもまだまだ満員にはなりません。


あまりにも暇なので、今回乗るバスを紹介することにします。

たくさんの国で、これに似たシステムのバスが走っているので
将来バックパック旅行をする人は参考にしてください。

車内22人乗り。定員を超えて載せるのはざらです。
P1180107_800.jpg

運転席。
座席にギュウギュウに詰め込まれてつらい時は、
「俺が運転するから、場所代わってくれ!」と頼みますが、必ず断られます。
P1180113_800.jpg

ナンバープレート。
荷物だけ乗せて置いていかれたりした時のために
余裕があれば写真でメモしておきます。
ごくまれにこれがない車もあるから驚きです。
P1180114_800.jpg

NTTとTOYOTAの夢のコラボレーション。
日本ブランドの組み合わせ。
トヨタはわかります。でもなぜNTT?
P1180112_800.jpg

「この荷物見といてくれよ」
男が声をかけてきました。
大量の額縁をビニールテープでぐるぐる巻きにしたものを
私の横に置いてそう頼みます。
「おっけー」と、私は引き受けました。
男はそれをスワジランドで売るそうです。

商売道具を運ぶ人はたくさんいます。
生きた山羊や羊なども、天井に括りつけて運ばれます。
公共の交通機関はほとんどこれひとつなので
乗り合いバスは貴重な輸送手段なのです。


2時間ほど待っても、乗客はまだ四分の三しか集りません。
予想より出発が遅れそうで、
マンジーニに着くのは夜になりそうです。

夜になってからは無駄なく動かないと、危険な目に会い易いです。
だからPCに入れてある、マンジーニの宿の情報を
デジカメに収めておくことにしました。
そうすればデジカメを片手に、地図代わりにして歩くことができます。

本来ならこれは前日の宿でやっておくべきことですが、
その時間がなかったので、このタイミングになりました。
そしてこれこそが私の最大のミスでした。
車内に入って、目立たないようにPCを立ち上げて
必要なファイルを開いてデジカメでメモします。

それから1時間ほどして、やっと人数が集まって出発しました。
満席で、乗客の荷物はカーゴに積まれます。
P1180128_800.jpg

そしてプレトリアを出発。
さようなら南アフリカ共和国。
P1180133_800.jpg
思っていたより安全で発展した国でした。
P1180134_800.jpg

数時間後、国境を越えればスワジランド王国です。
どんなときも、新しい国に入るときは期待と不安があります。

さて今回も長くなったので、この辺にしておきます。
次回はいよいよスワジランド王国入国と、そして国境での盗難事件の顛末をお届けします。

長い夜が始まります。

今回はこれで。では。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。