バングラデシュの首都ダッカに到着。

実はこの街
バックパッカーからはあまりよい話は聞かない街である。

いわく
①渋滞がひどく、移動に時間がかかりすぎる。
②安宿が少ない。宿の質は低く、値段が高め(10ドルとか)。
③人が多く、観光客はすぐ絡まれて心安まることがない。
④とくに見るべきところがない。

それに2016年7月にダッカで起きた
レストラン襲撃のテロにより日本人が亡くなった。

そのこともあり、ダッカ在住の知人も
現在ダッカにとどまるのは勧められなかった。


ということで
ダッカには泊まらず、
到着のその日の夜行バスで
北部へ抜けることにする。


バリサルからロケットスチーマーは
朝にダッカに着くので
一日は、ダッカを観られることになる。

ダッカのメイン観光は「オールドダッカ」という
旧市街だ。
蜘蛛の巣のように張り巡らされた、小さな路地がある街で
迷うのがダッカの愉しみなのである。

そういった旧市街を歩くのは好きなので
それで一日過ごそうとする。


ただ
ダッカでもひとつだけ訪問したい場所があった。
リキシャ・アートのお店である。

福岡市のアジア美術館で、
リキシャアートの展示を見たとき
とても興味を惹かれていた。

ちなみに、
旅人にはおなじみすぎるリキシャーですが
簡単に説明しておくと
「リキシャ―(rickshaw)」とは自転車タクシーのことです。

自転車の後ろに人を乗せる座席をつけて、
それでタクシーのように市内を移動するサービス。
リキシャーアート

インドやバングラデシュではとてもポピュラー交通手段だ。
これは日本の「人力車」が語源となっている。

街中で、けたたましいベルを鳴らしながら走るリキシャはインパクトが強く
その街の雰囲気の決定づける一因になっている。

旅人は彼らとの交渉に、体力や精神力を削られることが多々ある。

バングラデシュのリキシャ―は派手に装飾されていることが多い。

その装飾デザインが
「リキシャ・ペインティング(rickshaw painting)」として
福岡市のアジア美術館に展示されているのだ。

手描きのプレートは素朴で
熱帯的な色使いが観る人を愉しい気持ちにさせる。

フォークアートのようで
とても興味深かった。
Richshaw Painting


そして嬉しいのは
どうやらこのリキシャペインティングは
かなり安価に買えるようなのだ。

なぜならこれはアートではなく、
リキシャを飾り付けるために制作されている実用のものだからだ。

一枚・500円くらいで手に入るらしい。
手描きの画がその値段で買えることなんてあまりない。

買って帰ろう。

これで私の家にも、アートの風が吹くはず・・


バリサルからロケットスチーマーでダッカの港に到着。
暴風雨のせいで、到着が4時間ほど遅れてすでに午前10時。

船着き場からオールドダッカまでは歩いていけそうだ。
だいたい3,4キロといったところか。

ただ
荷物を預ける場所がないので
今日は一日、バックパックを背負っての生活となる。

総重量は25キロ。
目で見るより
数字で書いたほうが重さが増して感じる。

自衛隊の訓練って、こんな風なのかなあ・・・


街にでる。
ものすごい混雑だ。

バスと車とリキシャ。
我先にと道路のスペースに突進していく。

ひるんではいけない。
流される、遮られず、
強気でこの交通の海を渡っていかなければ
目的地にはたどり着けない。


泥だらけの道路のわきを
オールドダッカに向けて歩き出す。

途中で、リキシャの装飾をチェックしていく。

そうそう。
このプレートだ。

しかし、同じデザインの装飾をよくみる。
手描きではなく、大量生産しているみたいだ。

モティーフはだいたい4種類

動物か、乗り物か、建物か、映画の人物
リキシャーアート


リキシャアート


リキシャアート


リキシャアート


できれば手描きのが欲しい。

よいのがありますようにと期待して
オールドダッカへと入っていく。

リキシャペインティングの店は
アートショップではなく
リキシャの装飾を扱っている店だ。

地球の歩き方によると
ポールドダッカのBangshai roadという通りにあるらしい。


迷路のようなオールドダッカを探す。
オールド・ダッカ


オールド・ダッカ


旅をしていると、
こういう雑多な感じの旧市街を歩くことが
よくある。

だからこういう場所に来ると
旅をしているんだなあと、そういう実感が湧くのだ。
オールド・ダッカ


オールド・ダッカ


old dhaka


old dhaka


old dhaka


地球の歩き方に載っていたリキシャアートの店は、
Bangshai road にはなかった。
ここらへんは、誰に訊いても
「ここがbangshai roadだよ」との返事がかえってくる。
通りの範囲は広みたいだ。

住所もわからいので
「リキシャのパーツやプレートの店ってどこ?」
と訊いてみよう。

運よく、英語のわかる人がいれば応えてくれるし
英語のわからない人(多い)には
リキシャのプレートの写真などを見せて
「プレート、どこ?」
などとジェスチャーを交えて聞けば
知っていることは教えてくれる。

バングラデシュの人はみんな人懐こいので
つっけんどんにされる、なんてことはないので
心配ご無用。

しかし聞き込みをすると
その店は
そう遠くない場所にあるみたいだ。

さらに周囲の人たちに聞き込みをして
一軒の店を探し出す。


そしてリキシャ―の装飾屋を発見。

店内にはいる。
車体を飾るシートなどが雑多に積んであった。

リキシャ―のプレートを探していると伝えると
いくつか見本を出してくれる。


リキシャペイントのデザインで
私が欲しいのは、自然や動物などのものだ。

美術館で見たプレートも、デフォルメされた動物が描かれた
素朴でかわいらしいものだったから。

プレートは鉄製で薄くて軽いが、けっこう大きい。

だが、バックパックには入るだろう。
こういうとき、大きなバックパックはよい。

価格は手描きが300タカ(390円)。
プリント物が100タカ(130円)。

・・・ほんと、安いなあ、、、

カウンターに置かれたものは手描きのものだった。

しかし全部人物画。

きっと映画の一場面なんだろうけど
正直、人物画のプレートはかなりくどい。

リキシャーアート

これがどんな映画化は知らないが
登場人物の様子からして
愛憎の振り幅がめっちゃ巨大そうである。

もしこれを部屋に飾れば
こいつらが毎晩夢にでてきそうでいやだ。

残念なことに、手描きは人物画のしかなかった。

そのほかの動物や風景画は、プリントされたもの。

そして完成度もあまり高くない。
リキシャーアート


リキシャーアート

どうやら
美術館で見たものは、とくに有名な製作者のものだったようだ。


そして一流の絵描きは人気が殺到で
個別注文のものしか描いていないらしい。
無名の絵描きのものは、あまりぱっとしない。

やはりどの業界でも、職人の巧拙の差は大きいのである。

この時点で、お土産にしようという考えは消えた。

他にも店がないかと聞いて探したが
結局見つからず。

途中でリキシャ―修理場があったので
不要なもののなかで
いいプレートはないかと探させてもらった。
しかし
どれもひどく錆びて汚れていて、使い物にはならなかった。

こうして
リキシャペインティングをを購入して
我が家にアートの風を吹かすぞ計画は断念するに至った。


そのあとはオールド・ダッカをそぞろ歩きながら
ダッカ観光は終了。

北部へと抜けるバスのチケットを買いに行くことにした。

以上
ほろ苦いダッカ訪問でした。

今回はこれで。
では。
old dhaka
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