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ビザなしで唯一入れるブータンの町、プンツォリン。

「町の裏に、見晴らしのいい展望ポイントがあるよ」
と、居酒屋で教えてもらったので
そこにいってみることにした。

場所はよくわからんが、とにかく山への坂道を登ればいいだろうと
タカをくくって町から歩き出す。

川を超える橋には、ルンタがはためいている。
Phuentsholing

ルンタは、仏教のお経が書かれた旗で
チベット仏教系の町では、いろんなところに掲げられている。

川を通る風により、経文は町へと運ばれてゆく。

川を渡ると団地がある。
遊ぶ子供たち、立ち話をする母親たち
小さな商店、はためく洗濯物。
私が子供の頃にみた光景そっくりだ。
団地

Phuentsholing

そしてブータン、やはりゴミが少ない。
ゴミ箱も設置してあり、文明を感じる。

ここらは、国が建設した地区らしい
雰囲気はどこか旧共産圏の団地に似ている。
Phuentsholing

団地内のブータン的コンビニ。
ブータン的コンビニ
レンガ造りでよい味を出している。

団地地区をでて、交通局の横の市場を覗いてみる。

野菜などの生鮮市場だ。
ブータン市場

大量の唐辛子。
ブータン市場

「唐辛子は野菜だ!」と豪語するブータン人には
欠かせない食材だ。

さて、市場をでて山への道路を進んでいく。
展望台や公園のサインはないが、なんとかなるだろう。

山に国の機関や工場がちらほらある。
この道をずっと勧めば、途中でチェックポイントがあり
そこからはビザなしでは入れないようになっている。
Phuentsholing


登っていくと、住宅街に着いた。
商店で道をきくと、「フットパス(遊歩道)がある」ということだ。
住宅街の商店のおばちゃんから
「フットパス」なんて英語がすらっと出てくるとは
ブータンの人の英語教育水準はかなり高いようだ。

実際に、英語は町でもよく通じる。

そのフットパスを登っていく。
斜面に建てられた住宅の間を縫う石段である。
Phuentsholing


犬が現れた。
誰かからもらったのか、あるいはどこかでせしめたのか
ドーナツを口にくわえて得意げである。
Phuentsholing


斜度はきつい。
展望台のサインもまったくない。
きっと道は違うのだろう。
しかし展望がひらけてよい眺めが得られればいいのだと
そのまま登っていく。

斜面の住宅は終わり、一気に緑の山路となる。

ここからはもう、町が一望できる。
Phuentsholing

手前がブータン、プンツォリンの町で
奥がインド、ジャイガオンだ。
Phuentsholing

川は大きく、灰色で、そして斑だ。
山は深く、緑にあふれ、どこか日本の山と似ている。

この展望場所の木陰に、具合のいい切り株があったのえ腰をかけて休む。

切り株は根が剥き出しなので、誰かがここに持ってきたのかもしれない。
なるほど木陰もあるし、休むにはぴったりの場所だ。
Phuentsholing

山に這わせた送電線がある。
休んでいるあいだに、汗で濡れたシャツを干しておく。

上半身裸でぼんやりする。
心地よい疲労と、吹く風の心地よさ。
頭をからっぽにできる、贅沢な時間だ。

ふと、足音がした。斜面の道から仔牛が現れる。
美味な草を探しているらしく、こちらへ向かってくる。
Phuentsholing

私のシャツの下で足を止めた。
仔牛は、それがおいしいものなのかどうか、伺っているみたいだ。

「よせ、それはおいしくないから」
シャツを食べられたら、裸で町へ戻らないといけない。
仔牛に注意をする。
Phuentsholing

私の言葉を理解したのかどうか、
ひとしきりシャツの匂いを嗅ぐと、背後の茂みへ入っていった。
Phuentsholing

どうやらそこの草が一番美味らしい。
親牛も追ってきて、そこで食事をはじめる。

仔牛は好奇心旺盛で、食事もそこそこに私に興味をもちだす。
ときどき背後の茂みから顔をつきだして
鼻頭を近づけてくる。
Phuentsholing

白い毛並みと、睫毛が濃い、かなりの美形だ。
インドで残飯を漁っていた汚れた牛ばかり見ていたので
つやつやした肌の仔牛が、陶器のように美しい。

強い日差しにシャツは乾いた。
またしばらく山を登るが、そのあとは本格的な山道に入るだけで
整備された展望所などはなさそうだった。
Phuentsholing

そこで引き返すことにして、山を下る。
切り株の場所ではまだ牛の親子が食事をしていた。

再び切り株で休んだが、仔牛はおいしい草に夢中で
もう私には興味がなさそうだ。

私も下山して、ビールをおいしく飲むことにする。
Phuentsholing
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