広州の安宿探しは大変だった。

物価が高く、ドミトリーでも1000円くらいする。
それなら安ホテル(招待所とか)をあたればいいかと
予約もしないで広州駅まで行き、駅周辺で宿探し開始。

安宿は大きな駅の周辺にあるものだし
そういうホテルがあることも事前にリサーチしておいた。

広州駅の南西あたりにある一帯だ。
もう少し詳しく書くと
駅の「D1」出口を出て右
高速道路の下を走る内環路を南西へ
バスターミナルの方へ進む。
2分ほどでバスタミナールのある角につくので
それを右に入る。通りにはすぐ郵便局がある。
すぐに道は突き当たるが、そこから右に入ったあたりが
安宿が固まっている場所である。
呼び込みのおばちゃんもけっこういる。

だが
安ホテルでも最低120元(1920円)と、
バックパッカー的にはとても高額だ。

もっと安い招待所もちらほらあったが、外国人はお断りと言われる。
中国では、外国人を泊めるときは公安(警察)に届ける決まりになっている。
それが面倒くさいみたいだ。

「ま、宿は飯食ってからでいいか(←愚かだ)」

ということで、行ってみたかった
飲茶の店、「西関人家}へ行ってみる。

菊花茶
飲茶の菊花茶


なんかの腸


飲茶広州


酸菜魚
酸菜魚湯
タカナたっぷりの魚スープだ。
酸味が癖になる。福岡でだしたら、新しい名物になりそう。

短期旅行で重い荷物がないからと
飲茶したり、街を観たりとしているうちに
いつのまにか夜になってしまった。
広州夜


中国市場

また広州駅周辺で、宿探しを始める。

駅周辺を歩いていると、「住宿」といった看板があったり
そのプレートを持った呼び込みの人がたくさんいる。

住宿、英語だと「Stay」くらいの感じで
用は宿のことだ。
ホテルとかではなく、自宅の一部屋を提供する。
日本でも東京オリンピックに向けて法整備が進められている
民泊である。

住宿の呼び込みはかなり頻繁に声をかけてくるのだ。
60元からと、他のホテルに比べると安い。
ここでも外国人だとわかると、あっちから断ってくる。

さっきまで誘ってきていたのに!心変わりに傷つくぜ。
広州の夜

あてもなくうろつきながら
これは、広州駅で野宿かなと
そんな覚悟もしていた。
1月の広州は温かく、20度くらいある。
風邪をひくこともなかろう。
お仲間もたくさんいるし。
夜の広州駅


そのときまた、住宿の呼び込みおばさんが声をかけてきた。
「でも俺、外国人だよ」
話を進めて断られるよりも、先に言っておいた方がよい。
「いいのいいの、来なさいな」

そう言ってぐいぐいと私を連れていく。
いったいどこに連れていかれるのか。

じきに周りには、
アフリカ系の黒人や、ムスリムやインド系の人間が増えてきた。
大都市の駅には、移民たちが集まることがある。
彼らは自国で食えなくなり海外に舞っていく。
そして風に吹かれる砂埃のように、都市の一角に溜まるのだ。

そうした地域で、くぐった看板がこちら
宇宙へ?

「宇宙?」
・・・俺はこれから宇宙に連れてかれるのか?

それならそれでいっか。
一度は行ってみたい場所だし。

しかし向かった先は一棟のビル。
住宿マンション


ビルの前にはいろんな国の人間がたむろしている。
だがそこまで危険な感じはない。
ムスリムが出店で、羊肉などを焼いている。

入り口にセキュリティのいるロビーがあるが
形だけといった感じだ。
広州ビル


ドアのカギは空きっぱなしだし、
そもそも門番はテレビを見ていて
誰が入るかチェックもしていない。

私とおばちゃんは、エレベーターで9階へ。
中国エレベーター


ロビーを出ると9の文字。
なんでだろう、ただ数字が書いてあるだけなのに
なんだか一気に怪しさが増したぞ。
怪しげな廊下


引き返すなら今か?
広州安宿

そんなことを思う。
廊下を進むおばさんを行かせて
こっそりエレベーターにもどり
下へと降りる。
そしてビルから去るのだ。

しかし、住宿は中国では普通のことだし
おばさんも悪い人間には見えないので
まずは部屋だけ見てみることにした。

908号室
908へ

入室。
俺のベッドじゃねえ

床はタイル張りで、ごみは落ちていない。
いきなり二段ベッドが二つあり、しかしそこは
おばさんが寝る場所だという。

「ここよここ」
入り口の突き当りに、擦りガラスの敷居が建てられた一角がある。
住宿って


すりガラスは白いフレームで囲われて、ドアが設えてある。
そういった場所が二つ、並んでいる。
突き当りの擦りガラスの戸をあけると
そこは3畳ほどの空間に、ベッドとテレビが置かれている。

「オーケー?」
おばさんが訊いてくる。
ベッドも部屋も清潔だった。
寝る分には問題ない。


しかし値段も聞かずにオーケーを出すわけにはいかん。
「多少銭?」とメモ帳に書いて見せる。
メモ帳には「100元」と書かれて戻ってくる。

これがスタート価格なので
「60元で探してるんだ」
と希望の価格を書いて伝える。

呼び込みの住宿のチラシには、だいたい60元~と
書かれているので、それが底値か平均値なのだろう。

メモが私の手から抜かれ
「80元」と書かれて戻ってくる。

私はまた「60元」とメモ帳を指さす。
折り合わないので、「それじゃあ」
と部屋を出て廊下をエレベーターに向かう。

すると背後から
「戻ってきなさいよ」
と声がする。
どうやら60元で成立のようだ。

お金を払うときに
宿帳に名前を書こうとしたら
「それはいらん」と言われる。

どうやら警察には届けないようだ。

しかし領主書はくれた。
領収書の束をめくっていると、
60元とか40元とかあったから
もしかしたら40元まで下がったのかもしれない。

そして名刺もくれた。
劉さんという家の住宿だよと
そういった内容で地図も書かれている。


きちんとした商売として認証され経営している印象だ。

そしてチェックイン。
ほんとうに寝るだけの空間。
住宿


たこ足自体が、
いろんな国のコンセントに対応しているタイプのものだった。
コンセントでチェンジャー
外国人も多く泊まるのかもしれない。


トイレ、とシャワー。
中国トイレ

シャワーは浴びる気がしなかった。



夜の9時半。
軽く何かを食べに外に出ることにした。

周囲には、本当にアフリカ系の黒人が多い。
ここらは移民街のあるようだ。

一軒の食堂を発見。
夜の食堂

夜中なのに食材は豊富。
深夜食堂


あまり腹は減っていないので、ビール(4元)と五花肉(10元)だけにする。
五花肉


こうやってビールを飲みながら
異国の人々の様子を眺めるのは旅の楽しみの一つだ。


1時間ほどしてビルに戻る。

朝イチで香港から移動してきたので疲れていたから
ベッドに横になると猛烈に眠くなってきた。


1月でも広州は温かい。

夜は寝るのにちょうどよい気温だ。

しかしここで予想外の邪魔ものが現れた。
だ。

1月の短期旅行。
真冬に日本を出たので、蚊のことなんてすっかり忘れていた。


かなりたくさんおる。
そして珍しい日本人の血をがぶがぶ吸っていく。


そんなに吸うな。
俺の血も無限やないぞ。

蚊に悩まされていると
夜中の2時に、客か誰か知らないが隣の部屋にチェックインしてきた。

彼らの話は騒がしく、さらに宿の親爺のいびきもすさまじく、
あまり熟睡はできなかった。


昔、実家に住んでいたときって、こんな感じやった。
狭い中で、人の気配がびんびんする。
なんかノスタルジーを感じた。


しかし眠れん。


3,4時間しか眠れず、翌朝チェックアウト。

とりあえず宿の周りを散策してみる。
海外裏路地


旅先でよくあることだが、
夜にひどく怪しげだと思った景色も
太陽の下ではごく普通の町にある。

この界隈もそう。
世界二周


宇宙の看板も、靴の卸しとショッピングセンターだったようだ。
中国靴屋


しかしほんとにここらへんは、
黒人やアラブ系、インド系が多いなあ。

そして一応紹介しておくが
私が泊まった住宿のあるマンションは、その宇宙センターの横にあるこれ。
宇宙と思いきや


ここの908号室だが
こんなの紹介しても、行く人はおらんやろうな。

もし
「泊まってきましたよ!」
という変わった人がおったら、ぜひ知らせてほしい。
住宿あるあるでも語りましょう。

あと、女性の旅人は
夜の広州駅周辺は避けた方がよいと思います。
治安が悪そうな感じはそこまでないですが
旅行者に、住宿の客引の親爺とのトラブルの場面も見たので。

さてまとめ。
広州では飛び込みで宿を探すのは面倒なので
ネットで宿を予約しておきましょう。

ドミトリーで60元くらいしますが、住宿よりは居心地よいように思う。

広州の安宿状況と住宿体験でした。

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