広西チワン族自治区
陽朔から興坪村へいく途中に
「福利(フーリー)古鎮」という町がある。

陽朔三大古鎮(古い町)と呼ばれる場所のひとつだ。

陽朔からも近く、街道沿いにあるので自転車でも行ける。
今回は、陽朔から興坪への移動途中、バスを下車して
寄ってみた。

<陽朔から福利古鎮への行き方>
陽朔の南バスターミナルから興坪行きのバスに乗って
福利で途中下車する。

陽朔から福利のミニバスは、所要10分。運賃は3元。
福利から興坪は、20分、運賃7元だった。

ちなみに陽朔から興坪は、30分、10元である。

チケットはミニバスの中で直接運転手に払う。
「福利(フーリー)」と言うか、文字に書いて見せよう。
3元払って、福利についたらきっと運転手が報せてくれる(ことを祈ろう!)。


私のときは祈りが通じて
無事に福利の町のバス停で降りることができた。

街道沿いにはあまり古い建物は残っていない。
ここから古鎮までは、街道から奥へと2,3分歩く。

バス停のすぐそばに市場があるので、
それに沿って奥へ行けば旧市街へ着く。

せっかくだから、まずは市場で腹ごなし。
また市場かよ!
福利古鎮
との突っ込みが聴こえてくるが
イエス。
私は市場めぐりが大好きなのである。

市場の中では、たくさんの出店が食事を提供していた。

軽食から、鍋まで、いろいろある。
海外の市場めぐり

長浜市場内の海鮮や
ラーメン店などと同じように
市場での働く人や、地元の人たちが利用している。
地元の味が期待できそうだ。

福利市場

ところどころに男たちが固まって、鍋をつついている。
外国鍋物

覗いてみると、結構うまそう。

なんの鍋かはわからん。
身振りで訊いてみると、いろいろ説明してくれるが
中国語は一言も聞き取れない。
海外街歩き
とりあえず笑顔でうなずいておいた。

だけど寒い冬の雨の一日、
鍋なら身体が暖まることうけあい。

ということで、市場の一角を選んで
鍋をつついてみることにした。
市場で食事


この日は宿で同室の韓国人と行動してたので
二人なら鍋でも食べきることはできるはず。

しかし
テーブルが低いっ

バックパッカー世界一周

そして椅子が可愛らしい。
小さい椅子

ジャッキー・チェンがよく利用して戦う椅子の
ミニチュア晩。かわいい。

店のおばちゃんに筆談で、値段をきいてみる。
二人で40元(640円)だという。
一人20元(320円)か。
ボリュームもありそうだし、ほかの席では鍋を数人でつついているから
まあ安価な方に入るのだと思う。

いったいなんの鍋だろう。

市場だから、新鮮な食材なんだろうな。

田舎でしかも市場内だ、
20元でも、けっこうよい食材のものが食べられるかもしれない。

たとえば鴨肉とか、豚肉のよいところとか。
うんうん。

そのまえに、ビールだ、ビール。
中国はビールが安いから、つい飲んでしまう。

「ビール飲める?」
韓国人に訊いてみると、
「ビールならあるだけいける」
と、豪気な返事。

ビールの500ml缶が一本5元(80円)

やっぱり安い。
と思ったが、韓国人は
「けっこう高いね」とこぼす。
韓国でもビールは安いから、そう感じるのかもしれない。

二人でビールを飲んでいる間にも、テーブルセッティングは進む。

鍋の中に、すでに何かが入っている。

巨大なレバーと豆腐だ。
海外もつ鍋

レバーの鍋・・・・・
今まで食べたことがないな・・・

レバーはあまり鍋にはあわない気もするが。
食に貪欲な中国
おいしい工夫をなしているのかもしれない。

しかし具はこれだけはなかった。

そのあと、いよいよメインの具材が運ばれてきた。

でんっ!
内臓鍋

あっ!

これ!

このピンク色の固まり!

見るのは初めてじゃない。

旅の間に、ときどきお目にかかり、
何回か食べたことがある。
↓例えばモロッコッでとか↓
喧騒のマラケシュ

Q・みなさんは、何かお判りでしょうか。

拡大。
脳みその料理
A・脳みそです。


そしてそれを取り囲む、内臓系のたくさんの部位。

どうやら市場の店はどこも、
この内臓の煮込み鍋をだしているようだ。
聞けば、牛の内臓だそう。
食材そのものは、市場だけあって、新鮮でてらてら光っている。
もつ鍋脳みそ


おばちゃんが、鍋の熱を強めて、内臓たちの半分ほど投入していく。
市場で鍋

脳みそが鍋へ滑り落ちていく。

こうなってはもう一方通行。

食べるしかない。

脳みそはまずくはないんだけど
あまり好きでもないのだ。

鍋は煮えていき、あばちゃんがやってきて
「はい、いま食べて!」

と食事開始のゴングが鳴らされた。

とりあえず、えり好みせず
お玉でどっさりすくって手持ちの碗にいれる。

脳みそも、しっかり入ってる。

まずは安全牌の豆腐、おいしい。

レバー、臭みアリ。
うーん、やっぱり鍋にレバーは会わない気がする。

腸、まあまあ。

ここで
少しだけ入っている青梗菜で、口の中を爽やかにする。
牛の脳みそ

スープは、薄いだしがついているようだったが
なんのだしかはわからないくらい、薄い。

そして脳みそ。
ぬらりんとした食感。

ああ、そうそう。この白子にそっくりな感じ。
脳みその味だ。うすい苦みと、クリーミーな舌触り。
まずくはないが、やはりあまり好きな味じゃない。

ここでまた、豆腐に助けを求める。
食べ慣れた豆腐。ああ、なんて落ち着くんだろう。
豆腐はこの鍋のオアシスである。

一緒にいた韓国人は
「うん、思ったよりいける」
と、食べ進んでいく。

「俺の故郷の福岡も、この内臓の鍋が名物だよ」と私、
「へえ」
「味噌で味付けして、臭みを消していることが多いけど」
「味噌スープの、味噌かあ。おいしそう」

そういえば
福岡名物のもつ鍋も、もとは市場で捨てていた内臓類を
鍋にして食べたのがはじまりだった。

いまはどこも、丸腸みたいに脂が多い部位のもつ鍋が多いけど
もつ鍋を発明したという
室見川沿いにある「万十屋」のもつ鍋は
たしかに内臓のいろんな部位が入ってた。

ここ福利の鍋は、そんなもつ鍋の原型というわけだ。

日本でも、脳みそまで入れてたんだろうか。

というか、いま日本では豚や牛の脳みそって、
どうしてるんだろう。捨ててるのかな。

白子バーガーとかいつわって
脳みそをサンドしても、ばれないような気がする。
バレた時が大変やけど。

具材の一皿目を投入し終わると
次の皿が運ばれてきたが、今度はまた別の部位に代わっていた。
脳みそはなくなり、代わりに牛の肉の部分もちらほらある。

脳みその追加がこなくてよかったと、ほっと胸をなでおろす。
中国鍋物

そして、ここらあたりから前から煮込んでいた材料の旨味が
スープに溶けだしてきて、コクが増してきている。

そして今度は山盛りの野菜が加わる。
さらに甘みもでて、食べ始めよりもずっとおいしくなっとる。

「これ、どんどんうまくなっていくね」
「うん、そうそう」
二人で、そんなことを話しながらビールを煽る。

そんな私たち二人をみて、おばちゃんも満足そう。

こうして、中国の田舎の市場で思いがけず出会った
もつ鍋の原型を愉しんで、満足の一日だった。
バックパッカー食事

・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・

いや
そういえば福利は旧市街を見に来たんだった。

市場から、旧市街はすぐそこ。
福利古鎮

観光地化はあまりされていない。
ものすごーく古い、住宅街といった感じだった。

雨に濡れる石畳

歴史のつまった壁の色。
古鎮

川辺にはボートが停まっていた。
福利古鎮

ここでも、交渉すれば川下りができるのかもしれない。
しかもけっこう安くできるかもしれない。
誰か試してみた人がいたら、コメントください。

昔ながらの、天秤棒のおばさん。
古い町並み

床屋だって、かなり味のある内装だ。
世界二周街歩き
このシックな内装
もはやアートの域に入りつつあると思う。

村の特産の巨大な扇。
外国床屋
「これ、土産に買って帰れば?」と私。
「邪魔やん」とコリアンは一蹴。

ここの古鎮は規模も小さいので
さらっと見て回れる。
世界二周


100カ国
そして終了。

みなさんも福利古鎮にいくときは
市場で原始的なもつ鍋を食べてみてくださいね。
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