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ドミニカ共和国の東部リゾート地
プンタ・カナの空港には荷物預かり所がなかった!
80リットルのバックパックを背負いながら、
リゾート地であるビーチへ向かうことになる。

「シトロバプーという青いバスに乗るのよ💛」
と、空港のインフォのお姉さんに、優しく教えてもらったにもかかわらず、
バス停で先に来たグアグアに、つい乗り込んでしまった私。

荷物代が40ペソ、私代が40ペソで、あわせて80ペソ(二席分、160円)。
まずはVERONへ向かう。
ベロンは欧米系のリゾート地であるプンタカナでも、
地元民の生活の場だ。
というか、そう信じて向っている。
グアグア

punta cana

そして20分後
「ここがベロンだぜ!」と、威勢よく降ろされた。
町の交差点である。
「おめえ、コーラルビーチに行きてえんだろ!?
だったらこの道をまっすぐ行きな!」
「そしたらシトロバプーに乗れる?」
「ああ!乗れるとも!」
と叫んで、グアグアの助手は車へ戻っていった。

バックパックとともに、残される私。
グアグアの助手が指した方向をみる。
シトラバプー
向こうは何もなさそうだ。
そして「そっちはあんまり楽しくないよ~」
と、私の旅の第6勘がそう告げている。
(ちなみに私は、現在第8勘まで持っています)

そして、あっちに行かなくてもなんとなくシトロバプーは
見つけることができる気がする・・・
やはり旅人の勘がそう告げるので、踵をかえして別方向に。

ヴェロン下町
しだいに商店が増えてきた。
そして、白壁に
「SITROBAPU シトロバプー」と書かれた建物があった。
オフィスか?
入口で、所在なさげに佇んでいた白シャツの男にきいてみる。
「ここにシトロバプー停まる?」
「ああ」
身体は大きく、顔はいかつい。
「ブルーの大きなバス?」
「うん」
「コーラルビーチまで行きたいんだけど」
「だったら向かいだな」
と、男は道の反対側を指す。

どうやらこれで間違いないようだ。

私は礼を言って、しかしビーチに行く前に
食事を採ることにする。
「おい、そっちじゃないぞ」
「うん。食事してくよ」
「ああそうか、あっちに食堂あるからな」
と、教えてくれる。
ドミニカの人々は、基本的にみんな親切で
おせっかいも焼いてくれる。

買い物でも、何がほしいのかとか
どこに行ったら手に入るとか、
親切に教えてくれる。
ベロン市場

プンタカナ商店

ドミニカ共和国物価

さて食事。
ビーチリゾートへ行く前に、ローカル食堂で
なるべくルーコストで食事をしたい。

吹き抜けの、大きな食堂があったのでそこへ入る。
カウンターに食事が並んでいて、選びやすい。

隣に並んでいた地元の親父が、片言の英語で説明してくれる。
それでライスとスープを二品注文した。

ドミニカはスープがおいしいと、サント・ドミンゴで学習したので
スープを頼む。それとライス。
そしてビールだ。だって休暇中だし、暑いし♪
プンタカナ食事
左はラムのスープ。おいしい。
塩気は少なく、ラムがよく煮込まれて風味が強い。
臭みはあまりなく、脂がほどよくでている。
骨付きの肉も、ほろほろと崩れ、
ラムのくせのない美味しさがある。
基本的に、ラム肉は外国のほうが圧倒的においしい。
日本で、おいしい!と思うラムはあまり食べたことがない。
鮮度や調理法など、日常的に羊を食材として使っている国には
やはりかなわない。

一方、魚料理は日本が一番おいしいと思う。
ひいき目なしに、そう感じる。

カウンターで隣に並んでいた親父が、私の近くに座った。
どうやら、まだ話したりないようで、こちらをみてにっこりする。
私も笑顔を返して、食事を続ける。

さて、二品目は豚の内臓をトマトで煮込んだもの。
これはあまりおいしくない。
もつの臭みが強く、質もあまりよろしくない。

「どう?おいしいかい?」
親父が訊いてくる。
「ラムはおいしいけど、豚はイマイチかな」
「そうだろ、そうだろ」と、親父。
「肉の中でもね、身体にいい肉と悪い肉があるんだ。
それは鶏肉→羊肉→牛肉、豚肉、とくる」
親父はおもむろに持論を展開し始める。
「豚肉や牛肉を食べると、身体が汚れていくんだよ。そして豚は
2週間、体に成分が残るんだ。消化しずらいんだな。そして
それを排出するのに、また体力を使う。でも野菜は、一日で身体から
でていくんだ。だから素晴らしい食材なのさ。イスラム教を知ってるだろ
だから彼らは、豚肉を食べないんだ。それは知恵なんだ。そして身体によいものが
野菜と、豆さ。君は仏教徒かい?」
「まあ、そうだね」
「仏教徒はいい。私も仏教徒になりたい。仏教徒は、生物を殺さないっていう
決まりがあるそうじゃないか」親父は、両手をあわせてお辞儀をしながら言う。
「それが理想だと言われてるね」
「私も仏教徒になろうと思ってるんだ。心の平穏のために」
と、親父はひかえめにそう語ってくる。
どうやらただの話好きな親父のようだ。
すべてが本当のことかどうかなんて、わからない。
そこら辺の真実なんて、あいまいでよいのだ。
それから少し話して、食事が終わっていよいよビーチにいくことにした。
親父は、注文の時もいろいろと世話を焼いてくれたので
お礼に福岡名物「博多とおりもん」をあげる。
「僕の地元のお菓子です。食後に食べてください」
「おお。ありがとう!」と、親父はまた手を合わせて私にお辞儀した。

私は今回、旅の途中でお世話になった人に「博多とおりもん」をあげている。
短期旅行だから、とおりもんも持っていけるのだ。
いままで、旅の途中たくさんの人に助けられて
お礼の言葉だけしか言えないのがいつも心苦しかった。

だから今回は、とおりもんを配ってあるくのである。

さて
食事も済ませて、いよいよコーラルビーチへ向かう。
シトラバプーの停留所(といっても、ただの売店の前だが)で待つ。
5分くらいして、道の遠くに巨大な車体のバスがやってきた。
真っ白で、他の車を悠然と威嚇して近寄ってくる様は、
モビー・ディックのようである。
sitrabapu

手を挙げて、バスを止める。
「コーラルビーチに行く?」と聞くと、助手がうなずく。
「荷物も一緒に乗り込め」と、ひどくしわがれた声で指示され、乗る。
中は冷房でひんやりしている。

海外のバスには、ドライバーのほかに助手が乗っていることが多い。
料金を徴収したり、外で客引きをしたり、荷物を積み込んだりする。

このバスの助手はだみ声で目が鋭く、銃を持たせたら些細な理由で引き金をひきそうな雰囲気がある。
そんな彼はそのだみ声のままで、まるで演歌のようなメロディでの鼻歌を歌っている。

私が荷物を足元に置いて支えていると助手が声をかけてくる。
「おい、その荷物こっちに置け!」
車のフロントガラスのカウンターを指す。
「いや、いいよ。これでも大丈夫だから」
「置けってんだろ!そっちのほうが楽だろうが!」
と、、にらみを利かせて半ば強引に荷物をもぎとる。
「な?」
フロントカウンターに収まったバックパックをみせて、にやりと笑う。
基本的には、世話好きのよい親父のようだ。
シトラバプー

海が近づくにつれ、車窓の風景が変わっていく。
セカチョク

道路はよく舗装され、縁石までピカピカで、ごみもなく、
ヤシの木が等間隔に並んでいる。
塀が続き、その向こうには大きなホテルだったり、ショッピングモールがある。

そんな塀の向こうのことは、俺には関係ねいや!
そんなふうに、だみ声の助手はすこし哀愁のあるメロディーを口ずさんでいる。

次回は、バックパックを背負ったままのビーチリゾートです。
では。
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